Stay hungry, stay foolish

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VMware Fusionの危機!?

   

ここ4-5年、IT関係者の間ではMacintoshを使うのが流行っています。

iPhoneの大ヒット以降、Apple製品への関心が高まったことが原因でしょうが、元々デザイン関係者の間では根強い人気がありましたし、格好も良い。それに、なんといってもAppleはパソコン黎明期から存在する数少ないメーカーの一つですから、おじさんを中心に潜在的なファンは多いのですよね。(かくいう私もそうです ^^;) Microsoftのカンファレンスなんかでも、参加者の多くがMacを膝に乗せていたりします。でも、あれ、ほとんどの人は実はMac OSではなく、Windowsを使っているんでは無いかと思います。今は、Mac上でWindowsが使えるのです。

私もApple IIからMacintoshへと移行したクチですが、Windows全盛時代には、Macintoshを使うことはためらわれました。何よりアプリケーションの数が圧倒的に違うため、「こんな機能が欲しい」というときに、Windowsならたいてい見つけることができます。それに企業などでは、イントラへの接続などもいろいろ制限があって面倒くさく、Windows使うのが一番楽だったんですよね。そこで意地張っても、自分が大変なだけで。(意地張ってる人もいましたが。。)

それなら、MacでWindowsを動かしてしまえ、というのが、Appleが出したBootcampです。Macintoshは過去に何回か、CPUを変更するという信じられないことをやっています(CPUを替えるとそれまでのアプリケーションが全て動かなくなります。。普通はやりません)が、現在のIntelに替えたタイミングで、Windowsと同じCPUになったわけです。これで、1台でMacもWindowsも使えるようになりました。ただ、BootcampはOSSを切り替えるときには、いちいち立ち上げ直さなければならないのが、ちょっと面倒でした。(Windowsだけ使うことにすれば良いわけですが、それだとMac使っている意味があまり無いですもんね)

そこで、VMware FusionやParallelsという、仮想化ソフトが出てきたのです。Mac OS上でWindowsを動かす(Macのウィンドウの一つでWindowsが動く)のです。OSを立ち上げ直さなくても良いほか、いろいろ便利なことがあります。この辺はWebでもいろいろ見つけることができます。例えば以下のエントリー。

Boot CampよりVMware Fusionがオススメな6つの理由。

私もFusionとParallelsを両方使ってみました。両者に機能や性能であまり違いは無かったと思いますが、ここ数年はFusionを使っています。理由は忘れてしまいましたが、UIの使い勝手というか、相性みたいなものでParallelsには若干違和感を覚えたのではなかったかと思います。まあ、好みの問題ですね。そのVMware Fusionに、まさかの危機が訪れています。

【悲報】開発チーム全員解雇でVMware Fusion / Workstationが絶望の状況へ?

元社員のブログが情報源なので、真偽はまだ不明のようですが、このところVMwareは業績が今ひとつだったので、頷ける部分もあります。サポートは継続されるとはいえ、新しいMac OSに対応できるのかとか、心配ですね。

クラウドの普及やMacのソフトが増えてきたため、だいぶ状況は変りましたが、今でもMacintoshだけではどうしてもカバーしきれないアプリケーションエリアがあります。私の環境では、会計ソフトと年賀状(宛名書き)です。どちらもクラウドベースのものはでてきていますが、もう少し様子を見たいと思っています。あと問題なのが、メールクライアント。私は数十年来WindowsでBecky!を使っており、莫大な振り分けフィルタが設定されています。新しいクライアントに移行するとなると、気が遠くなります。

まあ、まだしばらくはFusionでも良いですし、Parallelsに乗り換えることもできます。しかし、やはり王道としては、全てクラウドベースに移行するということでしょうね。ソリューション塾などでは偉そうに「これからはクラウドの時代」なんて言ってますが、いざ自分が移行しようとすると、いろいろ問題が出てくるものです。

 

 - Macintosh, PC