Stay hungry, stay foolish

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watchOS 3にアップデートしてみました

      2017/04/16

Apple Watch Series 2は、1の時よりも売れ行きは良いようですね。やはり、SUIKA対応が効いているのか?

さて、私はSeries2の購入はまだ迷っている段階ですが、Watch OSの最新版へのアップデートは行いました。2週間ほど使ってみましたが、今回のアップデートは私にとってはマイナスポイントの方が多かったです。

良くなった点

厳密に測ったわけではありませんが、アプリの起動は、確かに高速になったようです。しかし、あちこちで書かれているように何倍も速くなったかというと、そこまでは体感できていません。一方、以前はアプリを立ち上げてからBTでiPhoneと通信してデータを送るのに時間がかかっていましたが、これは速くなりました。ひょっとすると、そこまで含めての起動時間なのかもしれません。

これは、恐らくアプリをメモリに常駐させたり、スリープ中も一定間隔でデータを転送しているからではないかと思うのですが、そのためかどうか、バッテリーの持ちは悪くなりました。(後述)

悪くなった点

グランスからDockへの移行

最大の不満は、グランスからDockへの移行です。これには2点の問題が含まれています。まず、グランスからDockに移行したことで操作性が悪くなり、使い慣れたUIと変わってしまったこと。もう一つは、Dockへのアクセスがワンアクションでできなくなったことです。

UIの変更

使ったことの無い人にはわかりにくいのですが、Apple Watchのアプリには、2つUIが用意されています(した)。(用意されていないアプリもある) ひとつはアプリを立ち上げると出てくる通常の画面、もう一つは「グランス」というエリアに表示させるための画面です。Apple Watchのアプリを起動するための基本動作は、デジタルクラウンのボタンを押してアプリアイコンが沢山並んでいる画面を表示させてから望みのアイコンをタップして起動させるというものです。しかし、アプリが沢山になると探すのが大変で、アイコンが小さいので押し間違いも多発します。

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恐らく、ジョニーアイブあたりが「これではあかん」ということで、「グランス」を考えたのではないでしょうか。しかし、このときのグランスは、MacOSのDockのような単なるランチャーではなく、もう少しひねったものでした。それをMacOSのDockに戻したのが今回の変更なのかもしれませんが。

グランスというのは、アプリからの情報を見やすくまとめてあり、簡単な内容のチェックであればその画面で済んでしまいます。詳しく見たければ、グランス画面からアプリを起動できますので、ランチャーとしても使えます。このグランス画面は、多くの場合アプリの画面とは違うものが用意されていたようです。私がよく使うYahoo! 乗換案内では、下の画像の左がアプリ画面、右がグランスで出てくる画面です。(自分でショットを撮っていなかったので、こちらから無断で拝借しました ^^;) アプリ画面はいろいろ凝った造りになっていますが、なんかごちゃごちゃしている感じもします。グランス画面は、無駄な装飾は一切無く、あと何分、という情報のみでわかりやすいです。この様に、詳しい情報を提供するアプリ画面と、シンプルなグランス(一瞥)画面を用意していたことが、使いやすさに繋がっていたのです。

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時計の画面から上へスワイプするとグランス画面が出てきて、あと何分で電車が発車するかがすぐにわかるわけです。(実際にはグランス画面が表示されてからiPhoneから最新データを持ってくるので、少し時間がかかります & たまに通信に失敗することもありました)

ところが、新しいDockでは、グランス画面は出てきません。サイドボタンを押すと、Dockに登録したアプリの画面(上画像の左側)が縮小されて表示されます。この画面から望みのものを選んでタップすると、そのアプリに飛ぶ、というわけで、サイドボタンを押す→画面をタップという2つの動作になりました。スワイプだけで済んでいたところから、動作が増えてしかも画面も変わってしまったということです。

スワイプ動作の変更

上に書いたように、watchOS 2までは、画面を下から上へスワイプするとグランスが表示され、その中にコントロールセンターが含まれていました。時計画面からワンアクションでグランスへ移行でき、しかも直前に使っていたアプリを記憶していたの(今のDockでもこれは覚えています)で、一番よく使う機能へのアクセスがワンアクションで済んでいたわけです。私の場合だと、朝は30分ほど歩いて駅まで行きますので、Yahoo!乗換案内をちょくちょくチェックしながら、「次の電車に乗るためには少し急がないと」みたいな使い方ができ、非常に便利だったわけです。

しかしこれが、グランスからDockへの移行に伴い、スワイプではなくてサイドボタンを押すことでDockにアクセスするように変更になりました。はっきり言って、これはめちゃくちゃ不便。サイドボタンを押すためには親指と人差し指で挟まなければならず、これが結構窮屈な姿勢にもなりますので、大変面倒くさいです。スワイプにはコントロールセンターのみが表示されるのですが、ここには、「バッテリー残量の確認」「フライトモードの設定」「消音モードの設定」「おやすみモードの設定」「iPhoneを探す」「デバイスをロック」「AirPlayの設定」などの機能が並んでいますが、はっきりいって私は過去1年半で1回くらいしか使ったことがありません。(バッテリー残量はフェイスに表示させている) 使わない機能にワンアクションでアクセスできても、何も嬉しくないのです。Dockからグランスへ戻して欲しいというのが私の望みですが、それが駄目なら、せめてスワイプでDockを表示できるようにして欲しいです。

バッテリーの持ちが悪くなった

私はWatchをほぼ毎日付けていますが、使い方のほとんどは時間を確認することで、Watchアプリのヘビーユーザーではありません。(単に使いたいアプリが無いとも言いますが ^^;)

朝7時から夜9時くらいまで使って、時間もほとんど見なかったような日は、バッテリー残量70%ということもありました。結構使ったな、という日でも50%を切ることはほとんど無かったと記憶していますが、watchOS 3にしてから、50%を切ったり、20-30%まで減っていることもあります。同じように使っているつもりでも、あれこれ余計なことをやっている可能性もありますが、それを差し引いてもバッテリー消費量は増えている感じです。アプリ起動の高速化とのトレードオフなのかなと思っています。まあ、ぎりぎり一日持って使い勝手が良くなるのであれば、問題は無いのですが。Series 2はバッテリー容量が大きくなっているということですので、買い替えれば改善するかもしれません。

文字盤が未だにダサい

Appleはいろいろ文字盤のデザインを用意していますが、やはり限界はあります。いろいろな人が作った文字盤を販売したり流通させたりするストアについては、Series 1の発売時から要望がありましたが、未だに実現していないですね。どんな問題があるんでしょう。

個人的に一番不満なのは、背景のデザインはそこそこあるのに、アナログ時計の針が太い長円形の1種類しかないことですね。もっと細くてシャープなのが好みなんですが。

あと、是非これが欲しい。

160928_3クロマクロン(Chromachron)という時計で、長針が無くて短針のみの時計です。詳しくはこちら

この腕時計は昔日本で購入したんですが、今ではまったく見かけません。デスクトップに表示するガジェットや、iOSアプリでもあったようなんですが、もう無いようです。著作権とかありそうですが、誰か作ってくれないかなあ。

 

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